【プチ・ヒント№5】正しい操作方法
市内の某洋裁教室での事です。 生徒さんの数が多い事と、やや年配者が多いとの理由から コチラの教室ではご自分のミシンを家から持ち込み、 ソレを使用をする事が可能です (生徒数の割には教室のミシンだけでは足りない、 最新式のミシンよりも 、ご自分の慣れたミシンの方が スムースだ、との事由の様です)。 ご自宅からミシンをお持ち込みの ?60代?70代と思しき女性から 「私のミシンは年がら年中、糸が絡んでばかりだ」との お話を承りました。 早速ミシンの状態を拝見させて頂きました。 すると、、、 ➊上糸の掛け方が間違っている ➋下糸のセットも違う、使用するボビンも違う、 様々な種類の糸をボビンに3重巻をしている ➌針の取り付け不備、針先が潰れている ➍縫い目の長さが常に2のまま ➎50番の木綿糸で裏地を縫おうとする ➏釜内部がゴミだらけのまま使いっぱなし ➐ナゼかフットコントローラー(ペダル)を 上下逆さまに踏む! ➑縫い終わって生地を引き出す時に、 プーリー(はずみ車)を逆回転をさせてから 生地を引き出す その他、操作の間違いは、まだまだあったけど、 余りに多くて(呆れて)忘れてしまいました。 ご本人曰く、 「買った時に、ミシン屋からこういう使い方だと説明を受けた」 「今まで故障もせずに使えたンだから、操作は正しいと思う」 「曲がりなりにも縫えるンだから、イイじゃないか」と 大声で我を張ります。 流石に先生もコノ生徒さんの発言を聞きとがめ、 「〇〇さん、機械はキチンと使わないとダメでしょう! 縫い方は私が指導をするけど、 今日は折角ミシン屋さんに来て頂いているンだから、 ミシンの使い方も正しく指導して貰いなさい!!」と キビシイお叱りです。 叱られた生徒さんは、シュンと大人しくなり素直に 聞く耳をお持ちの態度でした。 その後は、長々と使用方法の説明と ついでに釜の掃除の仕方等を、他の生徒さん達も一緒に 実演共々説明をして帰ってきました(ヤレヤレです)。
教訓 正しい操作、正確な使用方法、 定期的な手入れ等は 面倒がらずに覚えましょう。 それが機械をスムースに扱い、 ストレスなく使うコツです。 急がば回れですが、今一度ご自分のミシンの 正しい使い方を説明書・メーカーのサイト ・ミシン店等で確認をしてみてください。 一例)a:ミシン糸を所定の場所に設置をしたら、 キャップ(糸駒押さえ)を糸の大きさに合わせ、 且つ正しい向きにセットをしていますか? b:下糸をセットする際に、 正しい向き(回転方向)にセットをしていますか? c:ボビンに異なる色の糸を二重、三重に 巻いたりしていませんか? d:特にB社とS社の旧型ミシンは、 ボビンが現行タイプと異なる事をご存知ですか? e:生地により縫い目の長さを調節していますか? その他、トニカクミシンの基本操作、機械としての 正しい使い方だけは正確に身につけましょう。


